アメリシウムとは
アメリシウムは原子番号95の元素で、元素記号はAm。元素名はアメリカ大陸の名に由来しており、超ウラン元素のひとつです。安定同位体は存在せず、18の同位体はすべて放射性を持っています。
1945年、アメリカでグレン・シーボーグ等が原子炉でアメリシウム241を生成しました。核反応時にプルトニウム239に2個の中性子が当たると、プルトニウム241ができ、これがβ崩壊を起こすとアメリシウム241が出現します。
アメリシウム241の半減期は約432年ですが、アメリシウム242は約241年、最も半減期が長い同位体はアメリシウム243で約7380年。残りはアメリシウム240の51時間よりも短いものばかりです。半減期の長さと放射性の強さは反比例するので、安定性の低い同位体ほど強い放射線を発します。
アメリシウム241は、煙感知器や厚さ計にも利用されており、アメリシウム242は中性子ラジオグラフティの中に使用されています。合成が難しく強い放射能を持っているため扱いも難しい物質で、価格は非常に高価です。
プルトニウム同様、吸いこんでしまうと内部被ばくにより発ガン率が上がると言われます。
しかし、人体には吸収されにくい物質とされています。
核反応時、プルトニウム239に中性子があたり、プルトニウム241ができ、これがβ崩壊することでアメリシウム241ができ、それに中性子が当たることでキュリウムができるため、原発事故でも放出されます。
東京電力の福島第一原子力発電所の事故後、敷地内および原発から20キロ圏内の福島県大熊町の土壌から、僅かながらアメリシウム241が、キュリウム242と共に検出されたことが発表されました。文部科学省は大熊町で検出されたこれらのうちアメリシウムについては、微量なことから今回の事故の影響ではなく、外国の行った過去の核実験に由来していると発表しています。
