キュリウムとは
キュリウムは原子番号96の元素で、元素記号はCm。超ウラン元素のひとつで、19の同位体が存在しますが、安定同位体は存在せず、すべて放射性を持っています。元素名は、放射能の研究で有名なピエール・キュリーとマリ・キュリーの夫妻に由来しています。
1944年アメリカの実験でプルトニウム239にα粒子をぶつけることでキュリウム242が生まれました。キュリウム242の半減期は163日ですが、その後発見されたいくつかの同位体のうち、最も半減期が長いものはキュリウム247で、1560万年にもなります。
プルトニウム同様、吸いこんでしまうと内部被ばくにより発ガン率が上がると言われます。
しかし、人体には吸収されにくい物質とされています。
核反応時、プルトニウム239に中性子があたり、プルトニウム241ができ、これがβ崩壊することでアメリシウム241ができ、それに中性子が当たることでキュリウムができるため、原発事故でも放出されます。重たい元素ですが熱水や酸にとけるため、プルトニウムより飛散しやすいと考えられます。
東京電力の福島第一原子力発電所の事故後、敷地内および原発から20キロ圏内の福島県大熊町の土壌から、僅かながらキュリウム242が、アメリシウム241と共に検出されたことが発表されました。文部科学省は大熊町で検出されたこれらのうちアメリシウムについては、微量なことから今回の事故の影響ではなく、外国の行った過去の核実験に由来していると発表しています。しかしキュリウムは半減期が163日と短いことから考え、原発から放出されたと考えられています。
