ガイガーカウンターの機能と精度
ガイガーカウンターは主に、ガンマ線と2.5MeV以上のベータ線を検出することができます。
放射線の中でも中性子線はガスを電離しないため、通常ガイガーカウンターでは検出できません。しかし特殊な加工をすれば、中性子線を検出できるガイガーカウンターを作ることは可能です。
管の内側をホウ素でコーティングするもしくは三フッ化ホウ素を充てんすることでホウ素の原子核と反応させ、アルファ線を生成させるか、ヘリウム-3ガスを充てんしてヘリウム-3原子と反応させて水素とトリチウムイオンと電子を生成させるのです。
ガンマ線に関しては、ガイガーカウンターはあまり感度が高くありません。管内のガスの密度が低く、透過率の高いガンマ線では相互作用が起こりにくくなるためです。ガンマ線のみを測定したいのであればNalシンチレーション検出器の方が精度は高くなりますが、ガイガーカウンターに比べ窓が厚くなるので、ベータ線が透過できず、測定できなくなります。
ガイガーカウンターでは弱い放射線を測定できない場合があり、また一定の水準を超える強い放射線に関しても、すべてを測定しきれない場合があります。また、放射線の数は分かっても放射線の持つエネルギーを知ることはできません。
ゲルマニウム半導体検出器なら高精度高感度で放射能そのものを測定できますが、1500万円前後とかなり高価な機械になります。食品や液体の放射能を測定する場合など、厳密な計測値が必要な場合に用いられます。
ガイガーカウンターの精度は完全なものではなく、感度も中程度といわれています。
ガイガーミュラー管を使ったものに限らずシンチレーション式や電離箱式なども含め、放射線量計測器で測定する場合、放射線は自然界にも存在しているため、理論的には検出値がゼロになるということはありません。しかし機種によって小さな値を精密に出すためのもの、大きな値も検出できる一方小さな値に対しては大雑把なものなど、特性があるので、自然界の放射線がほとんど検知されないものもあります。用途に応じて機種を選ぶことが必要です。
放射線量計測器は近年では、かなり安価で手に入れることができるようになり、一般市民が自分の力で購入して使用できる計測器となりました。目に見えない放射線に、全く未知数なままおびえて暮らすよりはと、手元に置く人は増えているようです。
