放射線の妊婦や子供への影響

放射線の妊婦や子供への影響

放射線被ばくの影響が大きい順に並べると、
胎児・妊婦⇒幼児⇒成長期の子供⇒これから妊娠する女性⇒これから子供を作る男性⇒子供を作る予定のない成人
という順番になるでしょう。
胎児と妊婦は、放射線被ばくに対して特に厳重な注意が必要です。
受精から9日目までに受精卵が被ばくするとその受精卵は死亡すると言われます。受精から8週までは活発に細胞分裂を繰り返し、臓器を形作っていくので、この時期に100mSv以上の被ばくをすると奇形や精神発達の遅延がほぼ確定的に発生します。
受胎後8週から15週で障害を起こす線量は0.1Gy、16週から25週では0.2Gy。この時期は臓器の基礎が作られているため奇形は生じないとされますが、胎児の神経系の急激な発達時期にあたり、神経細胞への影響が大きいと考えられています。発達の段階により、影響は違ってきます。
妊娠中の全期間で、被ばくによって小児ガンや遺伝的影響の発生率が高くなるといわれています。
このため妊婦には特に厳しい被ばく量の基準が設けられています。
住み慣れた土地を離れることは誰にとっても辛く、ストレスになることですが、原発事故の際に発生する放射線量は自然界にある放射性物質から受ける被ばく量からは比較にならないほどの大量なものになります。
あまり汚染度の高くない地域であれば、高齢者は引越しによるストレスを避けて住み続けるという選択肢もあるかもしれませんが、大きく影響を受ける人は可能な限り早く汚染地を離れることが望ましいと言えるでしょう。